しかもタイから車はすでに５月の初めにはラオスには届いていていたのを聞いており、そこから運輸省や外務省といったラオスのお役所を10ケ所ぐらいをゆっくり書類はまわり（この書類の手続きも、お金を渡せば他の人よりも早く手続きしてくれるそうですが、私達はもちろんまともな対応をしましたので書類の手続きに約1ヶ月もかかってしまいました）、やっとのことで車が届きました。しかし、車を見た瞬間すぐにナンバープレートがないのに気づきました。
ラオスではナンバープレートはとても大事で特に我々のような外国人は外国人専用のナンバープレートがあって、特権として、自動車税の免除やタイに出国する際も、ラオス人の車が並ぶゲートとは別の空いているゲートから出入りし、しかもタイで買ってきた荷物に対しても全くチェックを受けません。しかし、車を持ってきたおじさんが言うには、最初「ナンバープレートを作っている工場が焼けたので２週間待ってくれ、ナンバープレートなしでそのまま走っても構わない」と言われました。私もまあ２週間待てばナンバープレートも来るし、そのまま走っても構わないというので安心していました。
しかし翌日、火事になった所が内務省という所で、しかも焼けた書類がとても多く、すでにナンバープレートをもらっている人達の書類も焼けてしまったので、その人たちの書類ももう一度申請しなおすということでした。申請するのに１ヶ月かかるのか２ヶ月かかるのか全くメドがたっていないということです。しかも昨日車を届けにきたおじさんが来て、「もし警官に止められたらこの書類を見せなさい」といって書類を持ってきました。えっ、「昨日の話では警官に止められるという話は一度もせず、しかもナンバープレート無しでも走って構わないと言っていたじゃないか」と思ったのですが、おじさんは何にも悪びれることなく帰っていきました。ということで最初火事の話も笑い話になっていたのですが、結構深刻な問題になっています。
そして先日、恐れていたことが現実になり車を走らせている時、警官に止められてしまいました。一応いろいろ対応し、無事帰らせてもらったのですが、その時警官に車を運転してはいけないという条件を言われ、それは土、日は一日中、平日は夜、そして遠出はいけないということでした。この条件をまともに受け入れれば車を買った意味がなくなってしまいますが、その場はとりあえず条件を受け入れました。しかし無視して私の車は夜のビィエンチャンの街を走っています。不思議なのはラオスの警官は私を見て、外国人が運転をしているのがどうしてわからないのでしょうか。
この典型的な外国人の私の顔が（ラオス人と比べてです）。しかしなるべく警官の立っていない所を選んで運転しています。何故私がこんな思いをして車に乗らなければいけないのか、内務省が火事になったのが悪いんじゃないのかと思いつつ、今日も私は肩身の狭いおもいをしながら車に乗っています。警官が立っていないかキョロキョロしながら。
次の報告の時に皆さんの熱い要望にお答えして、私の現在の写真を送りたいと思います。楽しみにしていて下さい。
