「新しい自分の表現法が見つかるかも」。慶応大が昨年新設した大学院メディアデザイン研究科の紹介をインターネットで見て来日を決意した。今回の出演の打診は、日本の文部科学省の奨学金を得て留学生活を始めた昨年春。「日本人にラオスを知ってもらうチャンス」。二つ返事で引き受けた。
2002年に15歳でデビュー。バイオリンを奏でながらポップスを歌う愛くるしい表情がラオスの人々の心をとらえ、一躍スーパーアイドルに。
東京都渋谷区広尾の「JICA地球ひろば」で今月31日に開かれるチャリティーライブは、首都ビエンチャンにある「子どもの家」を支援するため、社団法人シャンティ国際ボランティア会と都内の自治体職員有志らが企画した。「子どもの家」では、児童・生徒が伝統音楽や舞踊などを学ぶが、最貧国のラオスでは予算が十分ではない。「歌で子どもたちを応援できれば」。宇多田ヒカルなど日本人歌手の曲も披露する予定だ。
「美しい自然に恵まれた真のラオスの姿を伝えたい」。歌姫は「『文化大使』になること」を夢見る。(国際部 吉形祐司)
アレクサンドラ・ブンスアイさん 21(Alexandra BOUNXOUEI)