まず、2種類の料金制とは、ラオス人と我々外国人は基本的に異なる料金設定になっていることです。まずラオスの博物館(一応博物館と名前はありますが革命の際の写真や武器等が展示されているだけのもので日本の博物館とは全く違います)に行きますと外国人はラオスの人に比べ少し高めの料金を払います。高めの料金といっても日本と比べるとかなり安いのでさほど驚かないのですが、電気料金や水道料金が2種類の料金制になっているのにはビックリしました。
例えばラオス人の1ヶ月の水道代や電気代はラオスのお金で約7000kip(キップ)ぐらいだそうです。日本円に換算しますと約100円ぐらいです。これはいくら使っても同じ料金だそうです。では、我々外国人さといくらになるのか。もちろん使った分だけお金は取られます。ちなみに私の家庭では日本とほぼ同じぐらいの電気代と水道代を払っています。(ラオスで私が外国人と見られていることに少し安心しました)。話はこれだけではありません。
なかには外国人でありながらラオス料金を払っている人もいます。決して顔形がラオス人に似ているのではなく、電気や水道のメーターのチェックに来る人にお金(いわゆるワイロです)を渡すのです。一度お金を渡すとその家庭の電気や水道代はいくら使おうと翌月からラオスの人と同じ料金になるのです。とんでもない話のようですが、メーターのチェックに来る人の財布には最初から各家庭の電気や水道料金を徴収する場所とワイロをもらう場所の2つのポケットがあるそうです。
次の話題は車の事故があった場合、誰が悪いか?という話です。普通に考えればぶつけた方が悪いに決まってますが、ラオスでは、全て外国人が悪くなってしまいます。例えば外国人の車が前を走っていて、後ろからラオス人の車がぶつけても外国人が悪くなります。
私が聞いた話でもっとすごかったのは、外国人があるレストランの前に車をとめて食事をしている時、ラオス人が酔っぱらって車を運転し、その外国人の車にぶつけたそうです。誰が悪いのか?。ラオスでは、外国人が悪いということになるのです。
その酔っぱらったラオス人が言うには「レストランの前に車があったから自分はぶつかった。最初から車がなければ自分はぶつからなかった。」だそうです。ラオスのことに関してはちょっとやそっとのことでは驚かなくなった私ですが、さすがにこの話にはたまげました。
どっちにしても外国人が悪い!!。ですから、ある外国人の方はラオス人の運転手を雇う理由として、もちろん道に詳しいためというのもありますが、事故にあった時の為ともいってました。ラオスでは多くの外国人が車を運転していますが、彼等を見るたびに事故だけはおこすなよ、いやラオスの人の車だけにはぶつけられるなよと思いながら私は日々過ごしています。